2015年1月12日月曜日

アマゾンのCEOは日本人からインスピレーションを受けていた

のぶです。今月(一月)はハーバードビジネススクールの二年生にとっては、完全なバケーションみたいなもので、授業がほとんどありません。私はボストンに滞在、平日は妻の仕事の送り迎えをして空いている時間はカフェで作業、週末はのんびり家で過ごしています。クラスメートはみんな世界中旅行に行ったりしているみたいですが、私はボストン好きということで、特に不満はありません。ただ気温が極端に落ちて、マイナス10度を下回ったりするので、ちょっと外出には苦労します。

ご存知の方も多いかと思いますが、ハーバードビジネススクールでは、ケースメソードで授業が行われます。ケースとは、ある会社・団体・個人について、10-20ページでまとめてある資料のこと。これを1-2時間ほどかけて授業前に読み、その内容をみんなで議論することで、授業が行われます。

二年生ともなると、今まで約400ケースほど読んでいることになるので、いろいろな会社・人物について学んだわけなのですが、その中でも私が個人的に尊敬しているCEOの一人は、アマゾンのJeff Bezosです。

アマゾンといえば、書籍から始まり、今ではありとあらゆるものを配達、AWSというデータ・サービスの分野にも進出、また電子書籍のKindleをきっかけに、Device分野でも去年携帯電話を出しました。株価は去年下がり、批判されたものの、ハーバード・ビジネス・レビューからも一番のCEOとして選出され、MBAの就職先人気ランキングも去年3位となっています。(ちなみに一位はGoogle、二位はマッキンゼーです。)

そんなアマゾンの創始者・CEOのJeff Bezosですが、私が個人的に尊敬している理由は、彼の姿勢が20年間変わっていないこと。特に投資家やメディアから何度も批判されながらも、常に全てはお客のためということを言い続けて、低価格・高サービスを提供し続けています。

今冬休みで時間があるということで、彼のインタビューをいくつか聞いていたのですが、その中でとくに感銘を受けたのが、Charlie Roseとのインタビュー。「お客のためっていうのは、具体的にはどういうことか?」と質問されたときに、戦争直後のソニーを例と挙げて、ソニーの創始者たちが、「ソニーを世界に知らせたい」ではなく、「日本の品質を世界に知らせたい」と考えたように、アマゾンがカスタマーサービスの定義になるようにしたいと語っています。

このような、「自分を超えた何かのために」という姿勢は共感でき、またJeff Bezosに影響を及ぼすような大きな発想を持っていた人が日本にいたというのは、とても個人的に刺激を受けました。

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