のぶです。今週また雪がひどく、学校は今日・ 明日と休校になりました。
さて、先週出た授業で、 面白かった授業を簡単にご紹介させてください。 Retailing (日本語で「小売」でしょうか?)というクラスで、 もともとStop & ShopというスーパーマーケットチェーンのCEOをしていた先 生が教えているクラス。CostcoとWhole Foodsというスーパーの比較のケースでした。
Costcoは、日本にも展開しているので、 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、 会員制で倉庫型卸売・小売を展開。 天井の高い空間に品物が束になっておかれており、 個人商店を持っている方や、 家族でまとめ買いをするような方が主なお客さんです。
Whole Foodsは主に都会にお店を設けており、 有機の食品や健康にいい品物を中心に販売。 Costcoの価格帯は一般的なお店より20%安く、 収益のほとんどを年会費で集めているのに対して、Whole Foodsは一般的なお店より20%高く価格を設定。 お店の雰囲気にも気を使っています。
Whole Foods |
面白いと思ったのは、全然Value Propositionの違うこの二つの会社ですが、
授業では、まず2つの会社の特徴についてまとめた後、 どちらの会社がよりいま優位な立場にあるかということを議論。 McKinsey -> Bain Capitalの優秀な(はずの)学生が、「不景気の時は、 一般管理費(SG&A)が高いWhole Foodsは、マーケティングコストを減らしたり、 人件費を減らす余地があるのに対して、 Costcoはほとんどマージンなしで売っているから赤字になり うる。Whole Foodsの方が優位」と発言。
すぐに教授から突っ込みが入り、「 一般管理費やマーケティングコストを削って、 本当に売り上げを保てるのか?お店の雰囲気に影響はないのか?」 、「不景気の時は、安いCostcoにお客さんが行かないか?」 など、いろいろ議論が発展していきました。
結局まとめとしては、不景気の時は、 すごく安いお店とプレミアムのお店の両方が残るものの、 バリューが明確でない中間層が苦しむ。また、Whole Foodsはいままではよかったが、 既にある程度マーケットに浸透した現段階で、 今後お店の数を増やしても、カニバライゼーションを起こす。 それに対して、 Costcoはビジネスモデルを海外にもっていきやすいのでまだ 拡大可能で優位、という結論で終わりました。
このクラスは他にも面白いケースがいくつもありそうなので、 時間を見つけ次第、書いていきたいと思います。 よろしくお願いいたします。
ちんちんチョメチョメ(^w^)
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