2015年2月17日火曜日

ハーバードビジネススクールの文化と多様性

のぶです。ボストンはまた大雪です。今週末もまた30センチほど雪が積もっており、電車・バスは全てストップ。こんなに大雪が連続することはめったにないそうです。

さて、先日とある教授と会う機会があり、興味深いお話を聞きました。この教授の専門分野はヒューマン・キャピタルやリーダーシップなどで、ハーバードが特に重要視している分野です。私が今学期Independent Project (IP)という卒論のようなものをやっており、そのテーマが採用についてということで、彼の専門とある程度かぶっているので、まずは卒論にについていくつか質問。

その後でまだ教授が10分ほど時間があるとのことで、ハーバードビジネススクール(HBS)の入学課のプロセスをどう思うかと質問すると、「前よりはずっと良くなった」とのこと。彼曰く、昔はそもそも入るべきでない人が沢山入学していたとのことで、入るべきでない人というのはどういう人かと聞くと、別に能力が足りていないというわけではなく、倫理観にかける人やHBSのミッションに合わない人のことのようです。

また、もう一つの問題点として、近年までHBSの学生に多様性がかけていたことを指摘。昔は金融出身の人をものすごくとっていて、今の学長がそれをみて、「我々の生徒は全く多様ではないじゃないか」と疑問視したとのこと。

最後になぜ多様性が重要なのかを聞くと、グループが多様でないと人間は悪い方向に走るからとのこと。ちょうどその話をしているときに、学長が彼を訪ねて来て、今後のHBSの方向性を話すのだといって個室に向かっていきました。

実際今の学長が2010年に就任してから、HBSの文化が変わったというのは何人からも聞いている話で、多様性もかなり意識をしているのを感じます。特に女性や留学生の数を増やしたり、誰も自分は学校に馴染めなかったと感じることが無いように、diversityなやinclusivityなどを議論する必須のクラスを用意したりと、かなり抜本的な改革を行っています。

改革の一部はメディアや学生などに批判されることもありますが、常に教育の質を向上させて、問題を解決していこうとする姿勢はさすがだと思いました。

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