のぶです。ボストンはまた大雪です。 今週末もまた30センチほど雪が積もっており、電車・ バスは全てストップ。 こんなに大雪が連続することはめったにないそうです。
さて、先日とある教授と会う機会があり、 興味深いお話を聞きました。この教授の専門分野はヒューマン・ キャピタルやリーダーシップなどで、 ハーバードが特に重要視している分野です。 私が今学期Independent Project (IP)という卒論のようなものをやっており、 そのテーマが採用についてということで、 彼の専門とある程度かぶっているので、 まずは卒論にについていくつか質問。
その後でまだ教授が10分ほど時間があるとのことで、 ハーバードビジネススクール(HBS) の入学課のプロセスをどう思うかと質問すると、「 前よりはずっと良くなった」とのこと。彼曰く、 昔はそもそも入るべきでない人が沢山入学していたとのことで、 入るべきでない人というのはどういう人かと聞くと、 別に能力が足りていないというわけではなく、 倫理観にかける人やHBSのミッションに合わない人のことのよう です。
また、もう一つの問題点として、 近年までHBSの学生に多様性がかけていたことを指摘。 昔は金融出身の人をものすごくとっていて、 今の学長がそれをみて、「 我々の生徒は全く多様ではないじゃないか」 と疑問視したとのこと。
最後になぜ多様性が重要なのかを聞くと、 グループが多様でないと人間は悪い方向に走るからとのこと。 ちょうどその話をしているときに、学長が彼を訪ねて来て、 今後のHBSの方向性を話すのだといって個室に向かっていきまし た。
実際今の学長が2010年に就任してから、 HBSの文化が変わったというのは何人からも聞いている話で、 多様性もかなり意識をしているのを感じます。 特に女性や留学生の数を増やしたり、 誰も自分は学校に馴染めなかったと感じることが無いように、 diversityなやinclusivityなどを議論する必 須のクラスを用意したりと、かなり抜本的な改革を行っています。
改革の一部はメディアや学生などに批判されることもありますが、 常に教育の質を向上させて、 問題を解決していこうとする姿勢はさすがだと思いました。
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